「だって」
「めんどくさいの」
「ないの」
「楽そーだなぁ、って」
『‥‥‥』
「‥‥‥」
『‥‥‥』
「どしたの?」
「いきなり黙って」
「変なの。」
『うん、変だよ』
「え?」
『だから、変だ!つってんの!!』
「え?え?何?」
『変だよ!』
『変に決まってんじゃん!』
『誰にも見えなくて?』
『聞こえなくて?』
『気付いてもらえなくて?』
『おもいっきし!』
『変だよ!!』
「そーゆー意味で言ってないじゃん」
『意味とかじゃなくてっ!』
『楽なワケ』
『ないじゃん!』
『だれーとも、話さないまま』
『1年なんて』
『過ごしたコトないでしょ?』
『だれーとも』
「あたしは‥‥だって」
『家族』
『いるじゃん!』
『あたしにだって』
『いたと思うよ?』
『家族はさ』
『でも』
『覚えてないの!』
『なーんにもっ!!』
「‥‥‥」
『なに、楽とかって』
『ホントのひとりぼっち』
『知らないから』
『そんなコト言えんだよ』
「‥‥‥」
『誰かと話せて!』
『笑ったりとか!』
『泣いたりとか!』
「‥‥‥」
『誰かに触れられるってのが!』
『どんなにすげーかなんて!!』
『考えたコトねーだろー!!!』
『もういい。』
『帰る』
「‥え?」
