待ってたから!
大山先輩が来るの、待ってたから!!
だから、あそこでわざと、出て行ったんじゃん!
それなのに!
大山先輩は、あたしの表情を読み取って、頭をワシャワシャとなでた。
「遅くなって悪かったな。せっかく誘ったのに」
その言葉で、許してしまう自分がくやしい。
惚れた弱みって奴ですか……?
「だ、大丈夫ですよ!遅刻なんていつもの事じゃないですか!予定より1時間過ぎてるだけですよ。今からだって、充分に遊べますから。大山先輩行きますよ?」
あたしは、大山先輩を促した。
「何処に行くんだ?」
え?
何処って……。
「ま、またまたぁ」
「早く仕事しろ」
そう言って、大山先輩が手錠を投げてよこした。
なんで?
なんで??
「先輩?私、非番ですけ……ど?」
「そうだな」
そうだなって。
「お、大山先輩も、研修のレポート提出して、もぅ、お仕事、終わったんです、よね……?」
「あぁ」
よかったぁ。
「じゃあ、約束のデ〜」
トを言わせてもらえなかった。
「現場にいたお前が悪い。だから待ってろって言っただろうが、隠れてれば逃がしてやったのに」
そんなぁぁぁぁ。
待ってろ。って、そういう意味だったんですかぁぁぁ!!!!
久しぶりのデートは、一瞬にして崩れ去った。
散乱した後片付け、鑑識待ち、現場検証と、デートをしていたはずの時間は楽しくない時間にかわってしまった。
待ち合わせの時間はギリギリに入る、建物内で待ち合わせはしない。
今回得た教訓を心にしっかり刻み、鮎川さんの事情聴取に延々と付き合わされた。
−おわり−
大山先輩が来るの、待ってたから!!
だから、あそこでわざと、出て行ったんじゃん!
それなのに!
大山先輩は、あたしの表情を読み取って、頭をワシャワシャとなでた。
「遅くなって悪かったな。せっかく誘ったのに」
その言葉で、許してしまう自分がくやしい。
惚れた弱みって奴ですか……?
「だ、大丈夫ですよ!遅刻なんていつもの事じゃないですか!予定より1時間過ぎてるだけですよ。今からだって、充分に遊べますから。大山先輩行きますよ?」
あたしは、大山先輩を促した。
「何処に行くんだ?」
え?
何処って……。
「ま、またまたぁ」
「早く仕事しろ」
そう言って、大山先輩が手錠を投げてよこした。
なんで?
なんで??
「先輩?私、非番ですけ……ど?」
「そうだな」
そうだなって。
「お、大山先輩も、研修のレポート提出して、もぅ、お仕事、終わったんです、よね……?」
「あぁ」
よかったぁ。
「じゃあ、約束のデ〜」
トを言わせてもらえなかった。
「現場にいたお前が悪い。だから待ってろって言っただろうが、隠れてれば逃がしてやったのに」
そんなぁぁぁぁ。
待ってろ。って、そういう意味だったんですかぁぁぁ!!!!
久しぶりのデートは、一瞬にして崩れ去った。
散乱した後片付け、鑑識待ち、現場検証と、デートをしていたはずの時間は楽しくない時間にかわってしまった。
待ち合わせの時間はギリギリに入る、建物内で待ち合わせはしない。
今回得た教訓を心にしっかり刻み、鮎川さんの事情聴取に延々と付き合わされた。
−おわり−

