クマさん、クマさん。





「なぁ・・・なんで、俺に外国行くこと教えてくれなかったんだよ・・・」




「・・・」



「俺はお前の事親友だと思ってた。だから外国に行くこと・・・決める前に教えてほしかった」



カニは頭を下に下げているから表情が見えない。



「カニに言ったら、外国行くこと止められそうだから言わなかった」


「止めねーよ・・・たぶん」



たぶんって言ってるじゃん・・・。


「俺が昨日進路について聞かなかったら、ずっと言わないつもりだったのか?」


「・・・そうだよ」


俺の返事にカニは眉間にシワを寄らせた。



「怒るなよ」


「・・・怒ってない。キレてるだけ」



それは怒ってるだろ。


「俺って頼りないか?」


「うん」


「・・・速答で言うなよ」


「カニはぶっちゃけ相談する役じゃない」


相談役は朱也の方が似合っている。



「でも元気をくれる役はカニだな」


「・・・嬉しくねーよ」



カニは頼られたかったらしい。


別にカニを頼ってない訳でもない。



ただ、言いたくなかっただけ。