「アメリカ行っても・・・頑張ってね」
『・・・あぁ、ありがとう』
「じゃあ・・・バイバイ」
『おぅ、またな』
プッ
パチン
「ウッ・・・うわぁー・・ウッヒック」
学校で初めて大声を出して泣いた。
なんで伝えることができなかったんだろう。
なんで勇気を出さなかったんだろう。
あたしはいつも素直になれない弱虫だ。
クマさんはもう遠くに行っちゃうのに・・・もう一生会えないかもしれないのに。
"なっちゃん"―――――
「そんなの・・・やだ」
伝えたい。
このまま離れるなんて嫌だ。
あっちから来る連絡なんて待ってられない。
自分から行かなきゃ。
プルルルル
出てよ。
プルルッ『なっちゃん?』
「クマさん」
『どうしたの?言い忘れ?』
「クマサン今どこにいるの?」
『俺?俺は今家だけど?』
「今から行くから待ってて」
『え?なっちプッ
クマさんの言葉を遮って電話を切った。
行かなきゃ。
もう頭の中にクマさんの元に行くことしかなかった。

