芽瑠side



もう何もかもイヤだ…。



教室に帰っても美佐たちを見ることができない。




視線を下にしたまま、席に座る。



もちろん美佐は居るけど、私にはここにしか居場所しかない。



友達じゃなくても、ここに居る理由が「金稼ぎの道具」として置かれてるが堪らなく悲しかった。



「芽瑠ぅ~今日は大丈夫?」

「なんで?」

「今日はホストだよぉ?激しいじゃん」



ああ…そういうことか。



ああ…見なくてもわかるよ。私を苦しめる笑い声がどんな顔くらい。




もう生きてる価値がないのなら使われるだけ使われて生涯を得ようか…。