ポタッと一滴。血が黒いワンピースに落とされその血のにおいが香る。



やってしまった。




歪んだ体に穴を開けてさらに私は歪んでいく。




事の済んだあと激痛にさらされる。




どうして私だけ。




報われない私にムカついた。これだけのことをしたのに誰も見てくれる人はいない。



明日になれば星野 芽瑠はまた何かヤラカシタという目で見てくる。




生きてる…この激痛が証拠に私をまた歪ましていく。




この血は誰のところにも匂いは届かない。




誰かそばにきて血を吹いてください。そして私に幸福をください。




これだけのことをしたのだと抱き締めてください。




そんな私の願いはいつも描くことしかできない幸せ物語であって透明にされて消えてしまう。