人生狂わされてる私はそんな風には笑えない。




今日もまた何人かの人と関係を持つ。



ケータイ電話から鳴るのは誘いの電話しかない。




私は誰にも愛されていない。



体だけなんてイヤ。




「また電話~芽瑠」




最近やとらと多い。




何なの?




「稼いできてよね。じゃないと…」

「わかってる」




わかってる。




私の運命は決まっていた、命令されて従うままになる。




「叶迎いにきてるよ」

「わかったぁ」




変な声。気持ち悪い。




「キスしてぇ」



なんの抵抗もなく叶は美佐の唇に自分の唇を重ねた。




その行為を見ていた私はどうすることもなく。




でもただ一滴涙が出ていた。



「じゃあねぇ」




美佐に見られなくて良かった。