美佐の言葉なんか頭に入ってこない。




芽瑠のことで頭がいっぱいで仕方ない。




「叶くん明日もデートしようねぇ芽瑠も来るし」

「あ――…うん」

「芽瑠のこと好き?」

「ううん…」




本当は今すぐ芽瑠を探して探して俺に振り向いてほしい。



「じゃあね」

「うん」




美佐が帰ったあと、家に帰る途中芽瑠たちが見えた。




「芽瑠さぁ叶と芽瑠が付き合ったらどうする?」

「平和になるかな」




俺にとって芽瑠は大事な存在だけど芽瑠にとって俺はどうでもいいのかよ…。




ペンダント渡そうと思ったのに…渡せなかった。