「ねえ――買ってよぉ」

「買えないよ」

「わかった―無理言ってごめんねぇ!」




チワワのような目を向けてきたが嫌気がさした。




こういう女の子苦手……。




また美佐はアクセサリー見ていたから俺はさっきの十字架のペンダントを買った。




ちゃんと包装もしてもらった。




「ありがとうございます」




店の人に包装したのを受けとって美佐のところに戻った。




美佐の視線はこの包装にある。




「コレ誰のぉ?」

「秘密…」




美佐は自分のではないことに気がつくとプイっとアクセサリーを眺めた。




「もうそろそろ戻らない?」