叶side




血まみれで歩いてる芽瑠を見つけて俺のスーツを剥いで血を押さえた。




芽瑠はいい人すぎでだめだよ…。




あんなの友達とは言えないよ。




血まみれの理由を話してくれないまま立ち去った芽瑠を見ながら……




なんて孤独の中でいるの?




って思った。




家に帰って芽瑠に電話をかける。




出ないって思うけど。




「芽瑠だけど……」

「血止まった?」

「うん、大分ね」

「明日も来れる?あそこに」

「行きたいよだけど忙しいから」

「来いよ……」

「うん、わかった棗たちにも会いたいし、少しだけねじゃあ」




すんなり承諾を得たけど、棗たちってのが気にいらない。



さっきだって……本当はキスしそうになったし、




情けない…




ホストなのに好きな子いるし棗には飽きられるし




大丈夫かな俺。