正面にいる男性が私を不思議そうに見る。




「貴方が叶さんが言ってた……。」




は?なに言ってるの?




「あっ俺の名前は棗です」

「ふーん……」

「貴方の名前は?」

「芽瑠……です」




なんかこの人、多分私より年上な気がする。




仕草が大人だ……。




なのになんで私や叶に敬語なワケ?




「俺、同い年ですよ?」




私の考えてることは棗にわかっていた。




……はずい




「なんで敬語なワケ?」

「それが店内の決まりですから」

「そうなんだ」