「私がキャプテンなの そんなに気にくわない?」 ちょっときつめにいった。 「気にくわないわよ。 あんな事故がなかったら、 ほんとは今頃あたしが…キャプテンで スタメンだったのに。 人がいないうちに …スタメンの座まで取って。 スタメンに入れると思ったら、 入れなくて、悠が入って。 最悪!! あたしがいないとき、 あたしは、悠がスタメンになった ぐらい知ってた。 でも、親友なら悠の口から 言ってほしかった。 …それなのに、何も言わなくて。 試合の日にスタメンの所にやっぱ立ってて。」