「ダン、ダン」 バスケの音が遠くからしている。 誰かしてんのかなぁ? 私は、音のする方へ向かった。 そこには、真剣な顔の詩良がいた。 ぼーっと見ていると詩良が 「悠!!」 笑いながら話かけてきた。 「今日ごめんね。先に行っちゃって。」 手を私に向かって あわせて謝っている。 「いいよ。」 そういうと詩良が笑ってこっちをみた。 昔に戻れたらなぁ。 私は、この頃よくそう 思うようになった。