ホイッスル



帰りに詩良の家に行った。

「悠、どうしたの?」


詩良は、今まで図書館に
行っていたらしい。

「あのね、私…」


…やっぱ言えない。


「どうしたの?」

「あのね…」


詩良は首をかしげている。
ど、どーしよっ
言ったら関係が
壊れてそうだ。
憎んだときもあったけど、
やっぱり大事な友達だ。


「あのね、私詩良を待ってるから!!」


「うん。すぐに戻るよ。」

笑いながら詩良はこたえた。


「ぢゃあまた明日!ばいばい。」

「うん。」