ホイッスル



次の日学校で私達が先生に呼び出された


「お前、昨日…何をしたんだ?
保護者から話はきいた。


…お前は、次の試合は出場禁止だ。」

先生は、悲しい目をしていた。
生徒がこうなるとは
思っていなかったのでだろう。

「わかりました。我慢します!」

詩良は、そういって
私に笑顔を向けた


「ごめん。悠!
あたしこの1週間先に帰るね。
ばいばい。」

詩良も悲しい目をしていた。

「あ、うん。わかった。
ばいばい。」

たぶん私も今悲しい目をしてるのかなぁ?

でも、そこには内心喜んでいる私がいた。

詩良が試合に出なくなったからだ。

そんな自分がいやだった。