電話が終わったコーチの指示の元、私達は一旦宿泊施設に向かった


私達の他に10校の参加があるのに、地方組は全員この宿泊施設に泊まるらしい

しかも！驚いた事に他の部活も合宿をしていて…

あんまり考えるの辞めよ


通された部屋に荷物を置き部員は玄関に集まった


コーチは関学園の監督・コーチ等に挨拶を済ませ、私達と合宿の日程を再確認していた

稽古は12時半から開始
夜は学生らしく勉強の時間まで設定されていた


稽古まで約1時間程度あるのでそれぞれ荷物を確認し、施設内を見たりしていた
--------
--------♪

すると葛西から電話が来た
｢佐久間！ちょっと玄関に来てくれ｣-----ﾌﾞﾁｯ


おい！超不機嫌な電話に頭に来たけれど、仕方なく玄関に向かう



｢お待たせ！葛西｣


｢お〜悪かったな。着いて早々お前に会いたがる奴がいてさ…こいつが俺の従兄弟の葛西隆文 じゃあな！｣

｢え！ちょっと待ってよ！｣

｢あ…瞳ちゃん。ごめんね…稽古始まる前に会いたかったからさ…｣


｢私の事知ってるんですか？｣


｢うん。あいつから何も聞いてないの？｣


｢はい…｣