誓いの言葉・高校編

お昼ちょっと前に省吾さんの自宅に到着した


緊張してガチガチになっている私に耳元で


「未来の両親だぞ?よろしくな」


なんて更に緊張する事を言う!でも…本当にそうなったら嬉しいな


通されたリビングは沢山のお花が飾られていた


厳しさの中に暖かみを持っているお父さんと、太陽の様に明るいお母さんは私が欲しかった物であり、願っていた物だった


ちょっぴり羨ましくなって一瞬シュンとした時
省吾さんはテーブルの下で優しく私の手を握ってくれた


そんなさりげない優しさにもっと涙腺が緩んでしまい、おばさんを困らせてしまった


事情を話すと今度はおばさんが号泣しちゃって…
おじさんがおばさんをたしなめていて省吾さんは、苦笑いするしで大騒ぎだった

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初めて入る省吾さんの部屋は、掃除が行き届き几帳面な性格そのままだった


幼い頃の写真を見たり、時折抱きしめてくれたり…
とても素敵な一日だった


来月の試験迄は暫く会えない事もあって
夕食のレストランでは幾分緊張した顔で省吾さんがネックレスをプレゼントしてくれた