誓いの言葉・高校編

私……省吾さんがこんなにも私を思ってくれていたんだ…って知らなかった


「お…お前 泣くなよ…」


「だって…嬉しくて
ヒック……私…凄く大切にしてもらってるんだって」


「そーだ! だから、あんまり煽らないでね瞳ちゃん。その泣き顔だってヤバいんだから…俺だって健康な男子なんだからさ…」


顔を赤くして話す省吾さんが、さっきまでの男らしい省吾さんと随分違って見えて何だか可笑しくなって


「くそぉ 笑いやがったな!…もう行くぞ!」


ちょっと拗ねて駐車場に向かう省吾さんの後ろ姿を追いかけながら


私の省吾さんへの気持ちが更に膨らむのを感じた
ほら…怒ってるけど私が追いつく様にゆっくり歩いてるし


そっと後ろに差し出された手を掴まえ省吾さんの顔を覗くと


「見るな!」


と言われた………


でもどこか楽しそうな彼の横顔は、私が一番大好きな表情で


思わず笑うとすかさず


「調子に乗るなよ〜」


とデコピンしてきた


大好きな大好きな省吾さん
さっきの話しは私の大きな悩みであり不安だった事

この恋は大切にしたい

守りたい

そう強く思った-----