誓いの言葉・高校編

「違うよ…そうじゃなくて」

「え?」


「私…小さい頃から、上手に周りに甘える事ができなかった…徹おじさんや由美子さんにでさえ、嫌われない様に…恥ずかしい思いをさせない様に………
自分を守る為に"良い子"でいようと必死で…

でも、省吾さんと出会って…私…変わったと思うの
会う度にどんどん気持ちが解放される気がして…

どんどん好きになって…
……そしてね…」


もっと話したかったけれどその先は言わせて貰えなかった
唇に感じる柔らかい感触は間違いなく省吾さんの唇で
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チュッと音をたてて私からゆっくり離れた

肩に回された省吾さんの手がぎゅっと私を寄せ省吾さんに寄り掛かった


「瞳…ありがとう。俺もお前が好きだ…何を置いても守りたい…もっと頼って欲しい位だ…」


「余り言うと、今までの分まとめて甘えちゃうかも」


「今までの分?」


「うん。ザッと10年分?」


「おぉ良いぞ!この先の方がずっと長くなる予定だから、10年なんかわけないぞ」


え…省吾さんはこの先もずっと一緒にいたいって思ってくれているんだ


私は幸せな気持ちでいっぱいになった