浅井家に向かいながら
やはり、一度木戸先輩と話をしてみたい

そう思っていた

浅井家では新聞記事に関する情報がまだ伝わっていなかった様で俺の話を驚きと共に、今頃になり過去の話が蒸し返された経緯に木戸先輩が絡んでいるのではないか?と、色めき立った

けれど………

「省吾君、この件はこれ以上の追及は止めようと思うんだ。
どちらにせよ岡本は暫く出て来ないらしいしね…

土地買収に関しては、私達が何かできる訳では無いし過去の事件の事も、心配していた倉田の接触等は今の所無いのはわかったし、仮にあったとしても逃げていてはいけないしね。

何せ瞳は警察官を目指しているんだし……
最初は不安が大きくて動揺したが、今は大丈夫だ。
だから、これからは前進あるのみだよ」

…………

「はい……わかりました」

「近い内に動きもあるだろうしね(笑)
全容がわかったら知らせるから…
さっ!この話はこれでオシマイ!折角北海道に来たからには観光しよう〜」


確かに徹さんの言う通りかもしれない
…俺はこの先も瞳の傍で見守って行こう………強い男になろうとそっと誓った