誓いの言葉・高校編

その後は大きな大会があれば必ず彼女の学校名を探した

けれど、俺が参加する大会には彼女を見つける事ができなかった


彼女は剣道を辞めてしまったのだろうか………
彼女を探す事を諦めかけていた頃、高校2年の全国大会で宝華高校の補欠選手に彼女の名前を見つけた


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-----やっと見つけた----


3年振りに見た彼女は美しくて
大会中彼女に見てほしくて試合も頑張ってみた

けれど、彼女は悔し涙を流しながら会場を後にしていた

もっと近づきたくて俺は偶然を装い徹に無理を言って宝華高校の稽古に見学に行った…………


その頃には俺は彼女の事が好きになっていた
彼女の事をもっと知りたかったし、俺の事を知って欲しかった……けれど、昔の事を知ったら……
本当の事を伝える事はできなかった


でも…………
そんな気持ちを抱えていた時あいつが現れた


岡本 修司


昨日浅井さんと打ち合わせした様に今日決着をつける彼女の後ろ姿を見送り俺は待ち合わせ場所に向かう


「やぁ ちゃんと来たね」


柱の陰から出てきた岡本は俺を見つけるとゆっくりと近づいてきた


その瞬間視界が何者かに遮られた