「当たり前だ。お前は何も悪く無いだろ!大人の勝手ないざこざに巻き込まれていたんだから…

浅井さん、正直葛西には今沢山の大学から推薦のオファーがありまして、この問題は早く片付けたいのです

葛西は医者になると言っていたのですが、家庭の状況を考えると……

ですから、何とか表に出ない様記者を遠ざける方法はないかと……」


「そうでしたか…
実は今日はこちらの方こそ協力をお願いしたかったので来ました。

隆文君、岡本からはどんな事を言われているのかな?
君自身この問題にケリをつけようとしていた…と、言う事は岡本と会う約束でもしているのかい?」


「実は…明日、開会式が始まる前に会う約束をしていました。昼の便で東京に戻るそうです。
その前に俺に話したい事があるらしくて…」


「何の話しか聞いたかい?」

「…もしかしたら…近々記事になる様な事を言っていました。親父の経営に関しての事らしく、過去の事を暴露するって…その事かも……」


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浅井さんは少し考えていた