「実は私も犯人がいずれ釈放される事は聞いていたの…
私は警察官を目差しているから、過去の事…しっかり向き合わなきゃって思っていたの。


お母さんが居ないんだって頭では理解していても、やっぱり気持ちは複雑だったから
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どうしても弱い所他の人に見せたくなくて、どこか突っ張っていたけれど


そんな私を過去も全て引っくるめてそばに居てくれる大切な人ができたの


だから、何があっても大丈夫」



「…………彼氏ができたの?」


「うん。だから……前に隆文さんが言ってくれた事だけど…」


「いや、気にしないで!………そっか良かった〜安心した。でも、さっきも言ったけど、用心してね。何かあれば連絡するよ」


「…ありがとう。元気でね、試合頑張ろうね」


私は駅のホームまで見送った

プルルル…♪間もなく〜

「じゃ瞳ちゃんも元気でね………俺………結構マジだったんだよ?」


「………え?ゴメンよく聞こえなかった…」


隆文さんは私の頭にポンッと手を乗せ

「じゃ行くわ」

と言って汽車に乗り込んだ

ちょっと寂しそうな笑顔が気になったけれど
私はずっと手を振りお別れをした