「徹さんは、今になってまた手紙が来た事。しかも、瞳宛ての手紙だと言う事に何か理由があると考えているんですね?」


「そうなんだ……誰かが犯人を助け動いている。
しかも、今の俺達がどこにいるか知っているんだ。
浅井さんが言う様に仮釈放が近いならば、瞳に会いに来るかもしれない。今はそれが不安で…」




…………倉田は瞳に会いに来るだろうか

手紙にはこうも書いてある
《………君には僕の身勝手な行動でとても傷付け辛い人生を送らせてしまいました。
……………僕は今の君の生活を脅かしたり困らせる様な事は決してするつもりはありません。けれど、どうか墓前に手を合わせお参りする事は許して欲しい。……》


「徹さん。今、手紙を最初から読みませんか?
何故仮釈放の申請を出したのか…何かわかるかもしれませんよ」


目を大きく見開く徹さんは、少しためらった後渋々封を切った

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そこで俺達はある事に気がついた