待ちに待った展示会

今日がOPEN初日となる

多くの来客者が見込まれる為

イベントなみに人員が配置されている

あたしも出品者として呼ばれた

勿論、他の人の作品にも興味がある

あたしは結局

現像した2.3枚の写真から

一つだけを出品した

そう

夕陽に染まった堤防

題名は「出会い」

夕陽なのに何故

一日が終わるほっとする時間

あたしにとっては

出会いの場所

特別な思い出なんて

一護とヒメっちに逢っただけ

それでもあたしにとっては

凄く新鮮で

今でも大切な場所だから

これを見た人にも

出会い・始まり

を感じてほしかった

見に来てくれた人の足が止まる

「こんな場所があるんだぁ…」

「いいねぇ…」

素直に嬉しい

でもやっぱり恥ずかしい

写真は絵とは違い

あたしのモノじゃない

それを堂々と作品にしてるんだもん

やっぱり照れくさいや

小一時間程

椅子に座らされたのに

やっとあたしにも

回覧時間が貰えた

様々な作品

物体やら画やらポエムやら

決して嫌いじゃないけど

ぐっとくるモノはない

あたしのもそんなもんかな

なんてちょっと寂しい気分にもなった

ただ一つ気になる

異様に飾られた絵

コピーじゃない

でも何かが不自然なこの絵

絵に言葉が綴られたこの作品

発想が新しい

けどそれよりも何か

特別な感情が芽生える