「え…?」
「もうぜってぇーいわねーから」
「うん。うん」
嬉しい。
夢みたい。
「お前、泣くなよ」
「だって初めて…初めて好きって言ってくれた」
「そうだっけ?」
「そうだよ…告白もあたしからだったし」
“そうだっけ?”なーんて言いながら、龍平はクスクス笑っていた。
笑顔を見るのも、初めてだよ。
いつも、あたしと居ても楽しそうじゃなかったし。
「つーかお前さ、何で俺がお前のこと嫌いだと思ったわけ?」
「だって、告白したのもあたしだしメールも電話もあたしからしかしないし」
「そうだっけ?」
「うん。あと、あたしと居てもつまらなそうだったから」
「そう?あー俺緊張してたからな」
緊張!?

