「頭でも打った?」 「打ってねーよ」 「だって……」 「おまえのほうが大事なの!!」 あたしのほうが大事? 勉強よりも? 「だーもう、一度しか言わないからな?」 え? よくわからないまま、龍平を見つめるとニコッと笑ってとんでもないことを言った。 「俺は、椎依が好きだ」