「あ、、、終わったようですね。では、生徒会長、続きをお願いします」
あたふたしている司会は、平常心を保とうとしていた。
生徒会長は、一回ため息をついて、
「そうですね。じゃあ、続きをいいます」
と、さっきと違い、面倒くさいのを隠すように言い始めた。
沙帆を見ると、小声で“マジ意味不明なんだけど”と、言っているように見えた。
いや、実際言っていたと思う。

こんなに大変な入学式は今まで経験したことがない。

“このあとから、また面倒なことが待ってるのかもしれない”
嫌な予感が、あたしの脳裏を横切った。