「新しい世界を作ってもらいます」


と神さまは言った。

私はわーい、と思った。うそうそ。思考停止しただけです。

絵文字で言うなら

\(^o^)/ ワーイ

こんな感じ。


 「新しい世界をつくる」

私は聞き返した。

 「イエス」

 「キリストだけに?」

 「なにそれ、すごい面白い。君が考えたの?」

 「やべー、若干怒りゲージにポイント付与気味」


私は鞄の中で武器になるものを探した。

ピストルとかあれば良かったのだけど、綿棒くらいしかなかった。

私は仕方なく綿棒を装備した。

 
 「よし来い。戦おう」

 「話を進めよう。時間ならたくさんあるのだけれど、さすがに綿棒を両手に持った高校生とは戦いたくない」

 「戦って勝って、ブログに載せる。ブログないけど」

 「さっき言ったみたいに、祭子ちゃんには世界を作ってもらいます」

 「えー。まじでー。それ時給いくらよ」

 「時給制じゃないよ」


神さまは少し真剣な顔をした。


 「永久就職。給料は出ない」

 「超ブラック。ウけるし」