『では、皆さん。頑張って一日を過ごしましょう。』


校長先生の言葉も終わりいよいよ競技開始。


「どうしたの?ちひろ元気ないじゃん。」


「そう?」


元気がないのは、この間の梅崎君の悲しそうな顔が忘れられないから…。

でも、実咲には悟られたくない。


「悩みがあんならいつでも相談のるよ?」




『ただいまより、借り物競走を行います。選手のみなさんは…―。』




「あ…私行かなきゃ。ちひろ応援宜しく♪」


「うん。実咲頑張って。」


そうだよね。
今は、気にせずに体育祭を頑張ろ。