《ピンポーン》


「あ!桃ちゃんのお兄ちゃんじゃない?」


「未奈みてくる~」


元気よく走って玄関に向かった未奈。

それに続くように桃ちゃん、あたしの順番で前に進んでいく。


「すみません。俺の妹がお世話になったようで…って…春瀬先輩!!」


「あぁー。梅崎君じゃない。もしかして、君の妹ちゃん?」


「はい。でも、びっくりしたなぁー。春瀬先輩の家だったんですね。」



あたしもびっくりです。
まさか、また君に会うなんて…ね。


偶然なのか必然なのかわからない。