「さすが、現役陸上部。」



でも、それはさすがに無理なようで…。


「まーね。実咲は、何でんの?」


「ん?私?わた…し…は借り物競走。」


携帯か、しゃべるかどちらかにしろだろ。

ってか、何故に今の時間に携帯みてんだ?


「…送信っと。」


「誰かにメール?」


「ん?な・い・しょ♪」


「内緒…ねー。って、借り物競走ってなに?」


「あんた、ちゃんと体育祭みてたの?」


み…みてないかなー。
確か去年は、自分の出場種目まで屋上にいたからなぁー。


「そうだった。屋上いたよね確か。はぁー、借り物競走っていうのは~…なんだよわかった?」


5分くらい、実咲は借り物競走について詳しくしゃべっていた…。


おかげで、借り物競走のことは、詳しくなった。