「先輩、用事ですか?」

用事……。
あ!?

「うん、用事なの。
梅崎くんに……」

「そうなんですか、奇遇ですね。俺も用事あるんですよ。先輩に……。なんで、向こう行きましょか?」

あたしたちをチラチラと見ている生徒たち。
確かに、ここで話すのはちょっと……ね。
ましては、あたし告白なのに。

「うん、そうだね。」


そして、あたしたちは屋上に向かった。