「ごめんね……」

「だから、謝んのナシナシ。
しんみりすんのやっぱり苦手だわ。
ちひろに何があったとか、
今の俺には関係ない。
だって、お前いつも笑ってただろ?」

「太陽……。」

「俺は、今の春瀬ちひろと
友達なんだ。
昔の春瀬ちひろなんて、俺は知らない。
だから、お前はお前らしく自分の決めたように進んだらいい。」


あたしはあたしらしく
あたしの決めたように進む。

「そうだよ…ね。
あたし決めた!梅崎くんが誰を好きとしても告白してみせる。」

「おう、春瀬ちひろがんばれ!」

あたし、頑張るよ。
絶対に幸せになってやる。
男嫌いなんて……
ちゃんと克服してみせる。


「ありがとう、太陽。」

「おう!」


そして、あたしは梅崎くんに
気持ちを伝える為に走りだした。