「ふぅー。いい過ぎたかしら。」

目にいっぱいの涙溜めて、今にもわんわんと泣き出しそうだった。


「実咲は、本当優しいね。
てか、友達思い。」


「そうかしら?」


わたしが、友達思い……か。
教室を駆け出して行く、ちひろを見て、追いかけられなかった。


また、4年前と同じような気がして。
親友のピンチに助けることの
できなかった、

あの時みたいに……