「いきなりすみません。俺、梅崎涼介っていいます。」


「よろしく。僕に用事ってなんだい?」


「単刀直入に聞きます。春瀬ちひろさんのことなんで振ったんですか?」


「春瀬…ちひろ…なんで、君がその名前知って……。」


なんだ?
春瀬先輩の名前出したとたん。
険しそうな顔になった。

やっぱり、あの日春瀬先輩となにかあったんだ…。

北川先輩の知らないなにかが……。


「振ったか…。確かにそうなるんだ。」


は?


「神崎先輩が、春瀬先輩を振ったって……。」


「うん…。」


「なにがあったんですか?」