「分かった」 「えっ?」 急に涼介の目つきが変わる。 鋭い中にも冗談交じりの顔から真剣な表情になる。 「オレはお前のことが好きだ。だから、このまま何もしないで帰すほどオレもバカじゃねー意味、分かるよな?」 ドクン。 言葉より、考えるより先に心臓が大きく鳴る。 ――オレはお前のことが好きだ 涼介のその言葉が胸に響く。