恋物語


「お前以外、誰がいるんだよ」


わたしの上で涼介が大きくため息をつく。


えっ?


ちょっと……待って。


涼介、さっき、何て言った?


好きな女が……脈あり……昨日のこと覚えてない……


これ……全部わたしのことぉ?


「ええっ?!」


人生、2度目の大音量。


叫ばずにはいられなかった。