「オレは卑怯なことはしたくねーから……」 「は?」 卑怯なこと……? 「普通に考えて、好きな女が家に上がり込んで服脱いでベットに入ったら脈ありだと思わねー?」 「ん、まぁ……」 確実に誘ってるよね? 「でもさ、酔ってるとこ、襲うのは卑怯だろ? 記憶も曖昧になるしさ……」 「なるほど……」 普通にうなづいてしまう。 だって、これは涼介の言ってること、正しいと思うし…… 「事実、昨日のこと、全然、覚えてねーし」 「うん……って、わたしっ?」