腕を引っ張られて連れて来られた先は生徒会室。


なんで生徒会室かというと…依智、生徒会役員なんです。


しかも副会長。


いやー…ホントすごいよね。


あたしは推薦されても絶対に無理だ。


というか推薦が来たらこの学校、絶対終わりだよ。




とか思っていると………


ボスンッ


という音と共に体に柔らかい衝撃が走った。


えーっと…背中にソファの感触とあたしの視界には背景にクリーム色の天井にドアップの裟菟の顔。


やっぱり何度見ても整った顔立ちしてるよね、裟菟って。


押し倒されているのにそんな呑気なことを思いながら裟菟の顔をマジマジと観察していた。


「…準備はいい?」


裟菟の熱っぽい、甘い声にあたしは頷いた。


準備とは…これから行われることに対しての心の準備。




「んんっ………」


甘い声が漏れる。


裟菟のあの笑顔のあとのお仕置き?みたいなのはキス。


キスといっても軽く触れるものじゃなくて恋人同士がするような濃厚なものだけど。


「…っ………さ、と…」


キスの合間に名前を呼べば優しく髪を梳いてくれる。





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