「ちょうどいい所に来たわね、水橋君。 昨日のこともあるから一緒に来てくれないかしら? それに…聞きたいこともあるし、ね」


最後の最後に有無を言わせない口調の佑祢。


うわー…依智も顔、引き攣っちゃってるよ。


レアだ、レア。


と自分の置かれている状況を考えもせずに思っていた。


「さ、ついて来て」


とあたしは腕を掴まれたまま、引きずられながら佑祢について行った。




着いた先は………裏庭。


あたしのお気に入りの場所なんですけど、ここ。


しかもそれを知ってるのは佑祢だけなのになんで依智を連れて来るかな?


ぶつくさと心の中で文句を言いながら特等席へと座り込む。


しかしその行動がいけなかったのか。


「やけに慣れてんだな」


………あ。


「…えっと、何が、かな? 水橋君」


視線を佑祢に向けたまま聞く。


「まったく…相変わらず美依は考えずに行動するんだから」


刃のような言葉を投げつけてくる佑祢。


その通りなんですがここに連れてきた佑祢にも問題があるのではないかと思うが声に出せるはずもなく黙っていた。





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