もっと…ずっと…

「もしかして、好きになっちゃった?」

英梨はニヤニヤして聞いた

「はっ?んなワケねぇーよ。けどあんな顔されたらほっとく訳にいかねーよ。」

「へぇ~じゃ~あたしから聞いたって言わないでよ!」

「わかった」

英梨は梓の事について話始めた

「梓の家庭はお金持ちでお父さんが凄く真面目な人なの。あたし達は中学の入学式に初めて会って友達になったんだけど、初めの頃は家族も仲良くて梓はいつも家族の話を楽しそうにしてたんの。でも、中2の始め頃に梓のお父さんは勉強の事で梓にうるさく怒鳴るようになって無理やり塾に通わされて塾がない日は家庭教師が来たりで勉強ばっかりさせられて梓はそれに絶えられなくなって塾にも行かなくなって家にも帰らず当時付き合ってた年上の彼氏の家に泊まったりあたしの家来たり繰り返してたの」