もっと…ずっと…

「こいつが勝手に俺の場所に入って来たんだよ」

洋平は無愛想に言う

「ふ~ん。そっかぁ。てか、本物?漫画みたいな顔☆」

英梨は目を輝かしながら洋平をまじまじと見た。

「なんだよ!そんなに見んなよ」

洋平は英梨から目をそらした

「さっ梓送らなきゃ」

英梨は梓の方に向き両手を腰にあてた

「どうやって送るんだよ」

洋平は腕を組んだ

「負ぶさるしかないでしょ!タクシー代なんて持ってないし。」

そう言って英梨は梓を負ぶった
英梨は足元をふらつかせながら階段に向かった。洋平は心配で後ろから着いて行く

「はぁ~階段大丈夫なのか?」

洋平は呆れた

「へーきへーき」

と言うが英梨もお酒を飲んでいるのでまともに階段を降りれなかった

「も~俺がコイツ送るよ!アンタも帰るんだろ。道教えて」

洋平は見てられず英梨から梓を下ろし洋平が梓を負ぶった