フラフラしつつ家路につく。 自転車を漕ぐ足は重くて、 そのうち漕ぐのをやめた。 ハンドルを強く握って 前だけを見て歩き続ける。 そのうち、目の前の風景が なぜか滲んで見えなくなった。 …俺、泣いてんだ。 自然と涙がでてくる。 好きな人への他人への想いを応援し、 そいつの親友の恋路は応援できない。 自分の不甲斐なさが嫌になる。 …俺は馬鹿だ