「それにしても…」 「なに?」 智子はわたしの目を見た。 「もうキスはしたの?」 「え?!なに言ってんの!!」 わたし達が所属している文芸部は、 ただの暇人の集まりだから 別になにをしても怒られない。 古びた旧校舎の一角で 静かにみんな好きなことをしてる。 守るべきことは01つ 幽霊部員にはならない。 「付き合ってるんでしょ?」 「ありえない」