「それじゃ、藤野さん♪」 「孤独を楽しんで♪」 「じゃ…じゃあね、瑞季」 ああ―… また言い返せなかった。 自分でも陰険だって知ってる。 取り柄もないし、かわいくない。 机の上に載っていた入学式の 式次第を力任せに握り潰した。