先輩が瑞希を好き。 瑞希も先輩が好き。 イコールで組み合わさった02つの関係は 俺には重すぎることだった。 「先輩」 「なんだ?」 "あぁ俺は" 「勝負しましょう」 "馬鹿なことを" 「何のために?」 「勝った方が瑞希に告る」 "もうわかってることなのに" 「いいよ」 先輩は竹刀を02本持ってきた。 「これでいいんだよな?」 「はい」 俺は竹刀の柄を握り締めた。