それから
だいぶ歩き続けました。暑さからか
体が火照って来ます。
飲み物を飲みます。

飲み物を飲むと
当然
中の飲み物が減ります。飲んでも
すぐ喉が乾くけど
飲み干してしまうと
後で困るから
全てを飲むワケには
行きません。

足は痛いし
喉は乾くしで
スキを見せれば
すぐに
心が折れそうになる。

しかし進まなければ
家には帰れない。

歩く・・・・
歩く・・・・
ひたすら歩く・・・・。どれだけ歩いたのか?

辺りが
だんだんと暗くなって
心細くなる。

自分の持つ
携帯電話の光をみると
その光だけで
心が癒される。

自分の他に
誰かが一緒だったら
心細くもならないだろうに。

暗くなった分
暑さは
多少なくなったが
言い様のない
恐怖心と孤独感が襲う。
お腹も空いたし
喉が乾きすぎて
口の中が粘着く・・・

ここで小休止し
ぬるくなった飲み物を
飲み干す。

所持金を見る。
飲み物を買っても
おにぎりを買っても
お金は無くなる。
どちらを買わなければ
ならないか
選択肢を余儀無くされる。

「お腹も減ったけど、まだ、歩かなくちゃ行けないから、飲み物を買おう」