「マジ!?」



佐野さんが言う。



「11歳差かよ……」



今まで聞いていただけの黒崎さんも口を開く。






一番びっくりしてるのは私だ。今まで誰かに好意を持たれたことが無かったから…



でも私にはいらない。



私は愛なんてもの知らないから……














「楓ちゃん……」



安住さんが話しかけてきた。



「君は好きな人がいるの?」



私は素直に答えた。



「いません」



「じゃあ君に好きな人が出来るまでこの気持ちは諦めないでいいかな?」


安住さんはそう言った。でも私に好きな人が出来るなんて有り得ない。



絶対にない。



この時はそう思ってた。