彼女たちは噂をして楽しんでいるだけ。
学校中の注目の的である、
『さくら様』が、
どんな男の所有物になるのか、
その過程を。
そのお遊びに、私の意思なんて関係ないのです。
くすくすと笑い声が永遠に頭の中に響いて・・・。
止まらない渦の中に吸い込まれる感覚に陥ると、
たちまち気分が悪くなってしまいました。
いつもだったら上手くフォローをしてくれる渚ちゃんも早退してしまっていない中、
この空間を私だけの力で切り抜けることが出来なかった。
そう思うと、つらくて、
逃げるように私も早退してしまいました。
これから、渚ちゃんのいない生活の中で、
この学校で生きていけるのでしょうか?